フラップディスク

フラップディスクとは、研磨布を放射状に重ねて円盤状にした研削・研磨工具です。「flap」は英語でひらひらする、羽ばたきする、などの意味を持ち、フラップディスクも「多羽根ディスク」と呼ばれることがあります。アルミナ系・ジルコニア系・セラミック系などの粒子が貼り付けられた研磨布フラップを、金属またはプラスチック製の支持板に貼り付けます。
フラップディスクの特徴
仕上がりが滑らか
研磨布を使用しているため、ボンド砥石と比較して仕上がりが滑らかになります。
多用途
非常に硬い材質の研削には向きませんが、粗研磨から仕上げまで一貫して行える用途の広さが利点です。
作業者へやさしい
低振動低騒音であるため作業者への負担も比較的低くなります。また食い込みが少ないため練度の低い作業者でも削りすぎが起こりにくいです。
目づまりのしにくさ
フラップディスクは通常のボンド砥石(レジノイド、ビトリファイドなど)と比較して切削片の目詰まりが起こりにくいです。
発熱性の低さ
1枚1枚のフラップの間に空気が流入し空冷効果が働くため発熱しにくい構造です。
製品寿命の長さ
各フラップが応力を分散するため、砥石全体に影響を及ぼす致命的な破砕などが起こりにくい。
フラップディスクの歴史
1966年にイタリアのTAF Abrasivi社が開発したディスクやそれに関連する特許がはじまりといわれています。リンク