軸付砥石

軸付砥石とは、砥石と金属製の軸が一体となった砥石です。リューターやハンドグラインダーなどの手持ち式の回転工具に装着して研削・研磨を行うのが一般的です。
軸付砥石の特徴
精密加工に適している
軸付砥石は、通常の砥石と比べて小型で軽量なため、細かい作業や精密な研削・研磨に向いています。特に、狭い部分や複雑な形状の加工に適しており、微細な凹凸や曲面の仕上げも可能です。
形状の豊富さ
円筒型、円盤型、砲弾型、円すい型、球型など、多くの形状があり、用途に応じて選択できます。例えば、円筒型は平面や曲面の研削に適し、円すい型は細かい隙間や角の研磨に使用されます。

JIS規格による品質管理
軸付砥石は、日本産業規格(JIS R 6217)に基づき規定されており、その品質や安全性が確保されています。この規格では、軸の一部を砥石に埋め込む際に、滑り止めとしてローレット加工(細かい溝やギザギザの加工)を施すことが定められています。これにより、砥石が軸から抜けにくくなり、安全に使用できるようになっています。
安全に使用するために
安全かつ効率的な研磨・研削を行うためには、メーカーが定めたオーバーハング長と最高使用回転速度を遵守する必要があります。
オーバーハングが長いと振動の増加、強度の低下、精度の低下が起こる場合があります。加工対象が深い位置にありやむを得ずオーバーハング長を長くする場合はそれに応じて回転数を下げて使用する必要があります。