偏肉

偏肉とは、研削砥石の厚さが部分的に偏っている状態を指し、加工精度や仕上げ面の品質に影響を及ぼします。砥石の厚さが均一でないと、回転時のバランスが崩れ、振動の原因となったり、加工対象にムラが生じたりすることがあります。
砥石の厚さは一定の基準に基づいて測定されます。JIS R 6240やJIS R 6244では測定方法や許容量などが定められています。具体的には、砥石の中心を通る互いに直角に交わる2本の直径を基準とし、砥石の外周から5〜10mm内側の円周上の任意の4か所で測定を行います。これら測定された4か所の最大値と最小値の差異が偏肉です。
砥石の外径(D) | 偏肉許容範囲 |
---|---|
D<200 | 0.17 |
200≦D<300 | 0.20 |
300≦D<508 | 0.25 |
508≦D<750 | 0.30 |
750≦D<1000 | 0.40 |
1000≦D<1250 | 0.65 |
1250≦D≦1800 | 0.80 |