フレキシブル砥石

フレキシブル砥石とは、弾性と柔軟性を有することで ワークの形状に追従し、滑らかな表面加工を可能にする砥石です。
オフセット砥石との違い
オフセット砥石が厚く硬質で「ガンガン削る」用途に適しているのに対し、フレキシブル砥石は薄く弾性に富むため「削りながら磨く」工程に向きます。振動・騒音が少なく、深い傷を避けたいステンレスや薄板の仕上げで重宝されます。なお、柔軟性は砥粒保持力の低さを意味するわけではなく、樹脂結合剤の自生作用により安定した切れ味が保たれます。
主な用途と加工対象
平板の均し、曲面やR部の仕上げ、溶接ビード取り、バリ取り、鏡面下地づくり、塗膜や錆の除去など多岐にわたります。一般鋼材・ステンレス・非鉄金属のほか、石材・ガラス・セラミックス・複合材料まで対応可能で、パイプ内面やプロペラのような立体曲面でも使いやすいです。
スキルタッチ
日本レヂボンが開発したスキルタッチは「業界初の曲がる砥石」として1960年6月に生産が開始されました。オフセット型でありながら弾性を持つという画期的な砥石です。