ガラスビーズ

ガラスビーズ拡大
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ガラスビーズとは、主にソーダ石灰ガラスを原料とし、球状に成形された微細な粒子による研磨材です。ブラスト加工はもちろん、球状であるためショットピーニングにも適正があります。

ガラスビーズの特徴

均一で滑らかな仕上がり

ガラスビーズは球状粒子のため、どの角度から衝突しても同じ力で当たり、均一で滑らかな梨地仕上げを形成します。
一方、アルミナやガーネットなどの角状粒子はエッジが強く、深いスクラッチや粗い表面になりやすいという特徴があります。

ワークへのダメージ最小化と寸法安定性

ガラスビーズはモース硬度約5.5で、衝撃エネルギーも低いため、塑性変形や材料除去が最小限に抑えられ、寸法変化もほとんど発生しません。
これに対し、スチールショットは高い衝撃エネルギーで微小な凹凸形成や押込みが大きく、寸法管理が厳しい部品では前工程での調整が必要になります。

高い再利用性とコスト効率

ガラスビーズは多くの回数リサイクル使用でき、補充頻度を低減し運用コストを抑制します。
これに比べ、アルミナは高圧・硬質材処理で破砕・粉砕が早く再利用回数が少ない傾向にあります。
また、プラスチックメディアは柔らかく数サイクルで形状崩壊しやすいため、使い捨て寄りとなります。

安定性とクリーン性

ガラスビーズは鉄分や化学的不純物を含まず、金属表面への汚染リスクが極めて低いため、塗装前処理や食品機器部品にも利用できます。
アルミナは研削力が高いため破砕片などがワークに埋まりやすく、クルミ殻の研磨材(ウォールナットシェル)は自然素材ですので生分解性に優れるものの、有機成分がワークに付着しやすく、この点でもガラスビーズに優位性があります。

粉塵の少なさ・作業安全性

ガラスビーズは球状であるため破砕率が低く、粉塵発生量も少なくなります。この特性は作業環境の安全性と掃除の手間低減に寄与します。
これに対し、シリコンカーバイドは鉱物由来の不純物や呼吸粉塵による健康リスクがあるといわれています。

用途の広さ

ガラスビーズは洗浄、バリ取り、微細研掃、ショットピーニングなど、幅広い用途に対応しています。

ガラスビーズ製品サイズ一覧

商品コード 粒度 粒径 (µm) 商品コード 粒度 粒径 (µm)
B300000144000 #24 600-850 B300000151000 #80 150-212
B300000145000 #30 500-710 B300000152000 #90 125-180
B300000146000 #36 425-600 B300000153000 #100 106-150
B300000147000 #46 300-425 B300000154000 #120 90-125
B300000148000 #54 250-355 B300000155000 #150 63-106
B300000149000 #60 212-300 B300000156000 #180 53-90
B300000150000 #70 180-250 B300000157000 #220 45-75

※粒径の単位はマイクロメートル (µm)