事故にご注意!切断砥石の“中抜け現象”とは??

お仕事に、DIYに、あらゆるものづくりシーンで使われる日本レヂボンの切断砥石。
便利な道具は、使用方法を誤ると危険な事故につながりかねません。
今回は、よくあるトラブルの一つ“中抜け現状”について、その原因と対策をご紹介します。
“中抜け”と危険性について

技術の進歩により、切断砥石は年々薄くなっています。その理由は、薄いほど切れ味が良く、また切り幅も小さくて済むためです。
ただ砥石は薄くなるにつれて、円盤の中心部が削り取られて穴が広がってしまい「中抜け」という現状が起きやすくなります。中抜けした砥石は、切断機やグラインダーから外れて飛び抜けてしまうことが予想され、大変危険です。
必ずチェック!!「中抜け現状」4つの原因
切断砥石の「中抜け」現象は、正しく取りつけまたは正しく使用していないことが原因で起こります。
今回は「中抜け」の代表例4つを対策も含めご紹介いたします。
1.締め付け方向が反対
ディスクの表裏が反対になっていないかよく確認しましょう。
2.荷重のかけ過ぎ
荷重は弱すぎても強すぎてもいけません。もし荷重による亀裂が出てきたら、すぐに交換してください。
使用方法
- ・切断角度は90度、加工物はデバイスでしっかり固定する。
- ・荷重を調節する。荷重が弱すぎると砥石がくい込まず、強すぎると砥石がたわみます。
- ・フランジとの接触部分付近に亀裂がないか確認する。
- ・加工物の切りしろを確保する。切りしろが少ないとそれてしまいます。
3.取付不備(締め付け過ぎ、締め付け不足)
締め付け過ぎ、締め付け不足にならないよう注意し取付てください。
4.側面を使用
切断時に砥石を曲げると側面に負荷がかかります。切断砥石は垂直に使用しましょう。
このように、ほとんどの危険は作業前のチェックで防ぐことが出来ます。
正しい取り付け、正しい使用方法で事故のない切断作業をしましょう!