町工場から世界の砥石メーカーへ ~“曲がる砥石”スキルタッチ~

業界に知らない人は無い、日本レヂボンのスキルタッチ。その性能はオフセット砥石の常識を覆す革新的なものでした。
今回は、誕生から60余年日本レヂボンの代表製品であり続けるスキルタッチの、開発秘話をご紹介します。
お客様の声から始まった開発
『オフセット砥石では曲面の研磨・研削が難しいのでこれを可能にできる画期的な砥石を開発して欲しい』そんなお客様の声に応えるべく、日本レヂボンの挑戦は始まりました。
しかし砥石とは本来、金属など硬質な材料を切断・研磨するための道具です。曲面の研磨に必要なのは、それとは相容れない屈曲性と弾力性でした。
業界の概念を破った“曲がる砥石”
砥石に柔軟性をもたせること、それが日本レヂボンの目指した新発想でした。
ところが開発は困難を極めます。時には試験中に砥石が抜け飛び、壁に突き刺さるような事故も。
それでも諦めず研究を重ね、1960年ついに世界初の“曲がる砥石”スキルタッチが誕生しました。



半世紀を超える技術と共に
スキルタッチの完成は昭和35年のことでした。以来、半世紀を超えて多くのユーザーに愛用されるロングセラーとなっています。
レヂボンの「削る」「磨く」「切る」技術は海外でも認められ、ますます独創的な製品を生み出してきました。
ものづくりへの熱意と、お客様との絆があるからこそ、日本レヂボンはこれからも進化を続けていくのですね。